Piccolo Mondoの部屋

Yahooブログから引っ越して来ました。30年から50年前の「古い車」や「ミニカー」の事をお話しさせて頂きます。 老人のたわごととしてお聞き下さい。

カテゴリ: カムコーポレーション

今年は年初からインフルエンザに掛かり、その後、肺炎にもなって、2度の入院、散々な新年となってしまった。

そんな中、ようやくDino246GTの金メッキモデルが完成した。
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これは、約2年前に「古希になるので区切りの意味から何かモデルを作ろう!」と言う事で計画、ついては私のビジネスパートナーだった故K森氏との思い出が深いモデルのDINOの金メッキモデルを作る事とした。
倉庫でストックを探したが、良い状態のモデルが見当たらず、マスターモデルから作り直し、新たに鋳造する事とした。
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プレスで変形しないように、シリコンで補強、これをマスターにして新たにボディーを鋳造

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上記が新たに鋳造したホワイトメタルの量産モデル、40台ほど鋳造した。

これをヤスリや耐水ペーパーで磨いて、ピカピカに、グラインダーでバフ掛けを行ってみたが、ムラガ出るし、ボディーが変形して、失敗、結局磨きは全て手作業、莫大な時間を費やしてしまった。
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取りあえず、シャーシと組み合わせ、雰囲気を見る。
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これからも大変な作業、塗装ならパテやサフエサーで細かな目を潰せるが、メッキなので、それが出来ない、
銅下メッキで下地を整え、その上からニッケルメッキを行い、最終チェック、最後に24金でのメッキとなる。

これまでに、メッキ屋さんと何度もモデルが行き来し、大変な手間と時間が掛かってしまった。

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GTSは状態の良い在庫が有ったので、それを使用した。

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アクリのケースの入れて、ようやく完成
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当初の計画では20台程度作る予定だったが、とても無理、よってクーペは5台、GTSは3台で、合計8台だけの作成となってしまった。

販売価格も販売方法も未定、しかしながら、かなり高額になってしまう。また、製作当初から予約が入っているので、販売するのはクーペが3台、GTSは1台のみとなってしまう。

追加生産も考えているのだが、私も高齢で根気が無く、腕も鈍っているし、メッキ屋さんに余り負担を掛けたくもないので、今のところ、予定は無い状態、

もし、興味のある方は、とりあえず、ご連絡を下さい。


11月6日に開催される「ホビーフォーラム2016」で
カムコーポレーション(CAM CORPORATION)のミニカーが限定発売される。
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車種は
①:Ferrari 275GTB/4
②:DINO 246GT
③:DINO 246GTS
④:Ferrari 365GTB/4
⑤:Ferrari 365GTS/4
⑥:ALFA ROMEO GTA
⑦:くろがね四起

以上、7機種(組み立てキットのみの発売)
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①~⑥は30年前に販売していた、ホワイトメタルのデッドストック品
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Ferrari275GTB/4
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DINO246GT&GTS
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Ferrari365GTB/4$GTS/4
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ALFAROMEO GTA
⑦は小森康弘氏の遺作でレジン製
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販売場所は、「ミニカーショップ・コジマ」のブース、
ホワイトメタルのモデルは倉庫に眠っていたものを、引っ張り出して、キット化したもので、全てのパーツを揃えるのに、莫大な時間を要した。

もし、このまま倉庫で眠っていれば、万一私がボケたり、他界した場合、全てのパーツを車種別に分類する事は不可能となって、全てゴミとして処理されてしまうだろう。

1/24のMGAも未発売のままである。これも如何にかしなければ?
まだまだボケてる場合では無い、と思う昨今である。

当日の販売は数量が少ないので、もし興味のある方は、お早めにお出かけ下さい。








カムコーポレーションの第二弾として、アルファロメオ ジュリアスプリントGTAを紹介します。
作成したのは1986年頃、小森さんも私も本業が忙しくなり、この後にロータス・スーパー7を作成して、CAMとしてミニカーの世界から撤退した。

このGTAはジウジアローが若かりし(20歳台半ば)頃のデザイン、世間での評判は上々であるが、模型を作成していると、ちょっとリヤーの収まり具合に違和感を覚えたのを思い出す。カタログの側面図では綺麗なラインで描かれているが、実車はちょっとお尻が垂れている。・・・・・と、その辺を表現して作成した。

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私が初めて乗った外車はアルファのスパイダーデュエット1.6、その後、何台かアルファは乗り継いだ、ジュリア・スーパー、jジュリエッタ、アルファ・スッド、147等、
また、友人の1750GTVや2000ベルリーナも楽しい車だった。
近くの碑文谷に伊藤忠オートが有ったので、年中出かけていた。
しかしながらGTAには乗る機会は無かったが、ALFAを作るならGTAと二人で決めていた。

このGTAが日本に輸入されたのが1967年、当時の価格で350万円を超えていた。
当時のアルファは200万円前後、ポルシェ911Tと同じ位の価格で大変高価であった。
でも、911Sは500万円だったと記憶している。その2年後、私の初任給は3万円位だった時代である。

よって勿論、20歳の私には高嶺の花、親のすねかじりでS54B(スカイライン2000GTB)に乗っていた時代である。・・・それとて贅沢だったと思う。

今回もホワイトメタルの磨き出し、ホイールは片面は真鍮の素材そのまま、もう片方はシルバーで塗装してみた。


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4月の初めに、小森さんの遺作である「くろがね四起」を販売すべく、準備の為に倉庫で探し物、「CAMの箱」「スポンジ」「小さなポリ袋」その他もろもろ、キット販売するには、結構面倒な袋詰め作業が必要となる。
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くろがね四起
倉庫の荷物もこの20年間で3回程度移動しているので、何処に何が有るか、大変苦労した。
しかし、その様な中、倉庫の片隅からCAMのミニカーのボディーやパーツが沢山出て来た。
 
まず、目に付いたのがFerrari365GTB/4、全てのパーツの有無を確認すべく、1台分を組み立ててみた。
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もう30年位モデルカーに接していないが、小森さんを偲んで、久々に組み立てにトライしてみた。
手は震える、目が見えない、工具も何も無い、昔使っていた金工やすりが出て来たので、
今回は、材質がホワイトメタルなので、その性質を生かし、塗装を行わず、ボディーを磨き出しとした。
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組み立てて眺めると、これも風合いが有って、意外といいな!!と自己満足、早速、卓上グラインダーや新しいドレメルを注文し、何台か作成する事とした。
 
また、キットとしてこの365GTB/4365GTS/4を少数だが販売する事とする。
「CAM、少しだけカムバック」である。
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365GTS/4
 
第二弾としては、アルファロメオ ジュリア スプリント GTAを計画している。

5日の日曜日、この日は「和太鼓コンサート」が開催され、その最中に一本の電話が入った。
 

私が50年来、親しくお付き合いをしている「小森氏」のご子息からの電話、「父が今朝、亡くなりました」との事、一瞬、頭の中が真っ白になった。

 

先月の25日に手術を行い、経過が良好で数日後には退院、と前日に小森氏の会社の方から報告を受けていた矢先の話しである。

 

小森氏は私より10歳年上、私の高校生時代、彼は既に自動車メーカーのデザイナーで、高校生の私にモデルカーの作り方について、いろいろと教えて頂いていた。

 

そして、何より、1970年代の半ばにカムコーポレーションを設立し、1979年に株式会社にした際は二人して共同代表になり、SLOTカー、RCカー、ミニカー等CAMの製品の開発を一緒に行っていた。

 

そして10年が経過し、お互いに本職が多忙になって来たので、CAMでのミニカー等の製造販売を中止する事となった。

 
その後、小森氏はモデルカーの世界で大活躍し、様々な業績を残して来た。 
 

今年に入って、私の建物に新たにCAMのスペースが確保出来、

CAMとして新たなモデルを開発しよう!」と、

308GTBのキーホルダーを作成し、「次は何をやろうか?」と相談し、

私の病院検査の結果も6日に出るし、小森さんもその頃は退院だから、退院したら、次回作を相談しましょうね」と先月の入院前にお話をしていたところであった。

 

8日がお通夜、9日が告別式、ご家族の希望でごく親しい人のみでの葬式となった。

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聞くところによると、119日に横浜で行われる「ホビー・フォーラム」で小森さんのスペースを確保し、作品を並べて「偲ぶ会」を行うとの計画が持ち上がっているそうだ。

勿論、その際はCAMのモデルも私が用意する。

 

納棺に立ち会ったが、穏やかに眠っている小森さんを見て、「早く起きて、次のモデルの話しをしましょう!」と涙ながらに語りかけてしまった。


小森さん、長い間お付き合いをして頂いて、ありがとう。ご冥福をお祈りいたします。あの世でまた、モデルカーの話しをしましょうね!!

 

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